装置の概要
この装置は、甲板上に設備されたベーパーロック弁MODEL. F-100 型にて、大容量(1リットル)の積荷のサンプルを採取する事が出来ます。

装置の構造は、サンプル採取器を昇降させる"テープリール装置""採取器収納筒" 及び"サンプル採取器"により構成されております。

"テープリール装置" MODEL."GTR/W":
フレームに、リール、及び、リールを回転させるハンドル機構が組み込まれております。
リールには、JIS規格のステンレス製の目盛尺が巻き込まれており、目盛尺の先端にはサンプル採取器を引っ掛けるフックが取り付けられております。

荷液サンプル採取器MODEL."1L89":
この採取器は、一度に1.0リットルの荷液が採取出来ます。 容器の形状は、採取器を巻揚げる時、採取器がタンク内より甲板上に艤装された測深管を通る際、管端に引っかからない様、又、管内の錆やゴミが入らない様工夫されたボトル形になっております。
又、採取器の底部は、テフロン球による逆止弁構造となっており、タンク内の任意のレベルで上下させると、ポンピング作用により、その付近の液体が採取出来ます。

ストレージバレル (サンプル採取器収納筒) MODEL.
"100R460":

サンプル採取器を収納し、テープリール装置とサンプル液充填弁を結合するとともに、ガスシールの役目をします。
操作上の留意点

この装置は、タンク内の任意のレベルの荷液を採取した後、採取器を装置より取り出し、サンプル保存容器に移す必要があります。
採取器を、装置より取り出す事無く、採取されたサンプルを直接保存容器に容易に移す事の出来る装置は、サンプル充填式のMODEL. RSTF/R-F 型を御参照下さい。〔RSTF/R-Fの採取容器は0.5リットルですが、連続して採取出来ます。〕