タンカー甲板上に於ける各種手動計測作業(油面、油水境界面、油温、タンク底部ドライ検知、荷油サンプル採取及び酸素濃度計測等)は、ポータブル式の計測装置に適合したベーパーロック弁を測深の為の開口端に設備し、計測作業をする事により、下記の規則及び目的を達成する事が出来ます。
ベーパーロック(測深管開口端弁)の要求に関する関係規則
o


o


o
IMO MARPOL 1973/78 付属書汨13B(3)及びSOLAS 条約第60規則の7項
〔密閉式の液面計の設備要求〕

IMO MARPOL 1973/78 付属書沚第13B(3)及びSOLAS 条約第62規則の17項
〔ポータブル式ガス濃度計を各タンク上で使用する為の適切な設備の要求〕

日本海事協会(NK)鋼船規則(検査要領) D編14.2.8 (貨物油タンクの測深装置)及び
危険化学品ばら積船規則S編13.3.1 (計測装置の型式)
〔自動閉鎖式の測深管開口端遮断装置の設備要求〕
ベーパーロック(測深管開口端弁)の目的
o
計測時における危険なガスの漏洩防止
危険なガスによる計測者の健康の保護、及び、ガス圧による困難な計測作業の回避
o
液面(ULLAGE)計測基準点の設定
タンク内の荷液の量は、ベーパーロック弁を、計測装置のレベル読取り点がアレージ零の高さになる様、艤装する事により、アレージテーブル上で、正確に読み取る事が出来ます。
o
装置の接地(アース)
計測装置を測深管開口端遮断装置に装着する事により装置が接地でき、静電気の帯電を防止します。(防爆機器に対する要望事項)
o
容易な計測作業
計測装置を測深管開口端遮断装置に固定する事により、目盛尺電線の損傷が回避でき、且つリールハンドル及びテープワイパーの操作等、容易な計測作業が出来ます。
ソニックテープ装置を測深管開口端弁(Vapor Locks) Model. C-50型に装着された概観