装置の概要
この装置は、ベーパーロックMODEL. C-50 又はF-50 型弁にて、危険な荷液をサンプル採取する事が出来ます。

装置の構造は、サンプル採取器を昇降させる"テープリール装置""採取器収納筒""サンプル採取器"及び"サンプル液充填弁"により構成されております。

"テープリール装置" MODEL."CST":
密閉構造の枠体に、リール、及び、リールを回転させるハンドル機構が組み込まれております。 リールには、JIS規格のステンレス製の目盛尺が巻き込まれており、目盛尺の先端にはサンプル採取器を引っ掛けるフックが取り付けられております。

荷液サンプル採取器 MODEL."05L43D":
この採取器は、一度に0.5リットルの荷液が採取出来ます。 容器の形状は、採取器を巻揚げる時、採取器がタンク内より甲板上に艤装された測深管を通る際、管端に引っかからない様、又、管内の錆やゴミが入らない様工夫されたボトル形になっております。
又、採取器の底部は、テフロン球による逆止弁構造となっており、タンク内の任意のレベルで上下させると、ポンピング作用により、その付近の液体が採取出来ます。

ストレージバレル (サンプル採取器収納筒) MODEL.
"51S600":

サンプル採取器を収納し、テープリール装置とサンプル液充填弁を結合するとともに、ガスシールの役目をします。

サンプル液充填弁MODEL."SF-F/B":
採取した液体サンプルを直接保存容器に充填出来る構造になっております。

サンプル保存容器は、通常、荷主又はサーベイヤー〔検数関係者〕がポートターミナルにて準備されるでしょう。
当サンプル採取装置に取付ける事が出来る保存容器は、0.5リットルの広口瓶(内径φ28mm以上、40mm以下、外径φ50mm以内)が密閉で装着出来ます。

もし、内径φ28mm以下の狭口瓶が準備された場合は、狭口瓶を手持ちで排出口に装着し、液体を充填する排出口金具が準備出来ます。〔オプション〕
<< 前へ
トップに戻る